
デビューから1年。草刈さんは、Wizの年間の表彰項目である「デビュースタイリストランキング」で1位を獲得しました。
数字だけを見れば、「センスが良かった」「技術が突出していた」と思われがち。
でも本人が語るのは、日々の仕事に向き合う中で積み重ねてきた話でした。
カウンセリングで何を聞き、施術中の会話で何を拾い、仕上げでどんな未来を描いてきたのか。
派手なテクニックではなく、毎日のサロンワークの中でのお客様との「向き合い方」。
売上やリピートに悩む人、これからスタイリストとして一歩ずつ成長していきたい人にとって、ヒントが詰まったインタビューです。
きっかけは、美容学生時代の実務実習でした。
——まず、草刈さんがWizに入社しようと思った理由を教えてください
Wizを選んだ理由は、技術や条件だけではありませんでした。
美容学生時代の実習で、最初に行ったサロンは、挨拶をしても返ってこない、質問しても突き放される——そんな冷たくギクシャクした空気でした。
「ここで働くのは違うかも」と感じたのは、そのときが初めてでした。
だからこそ次の実習先を選ぶ際に大切にしたのが、「人間関係の空気」。
Wizのホームページを見てみるとスタッフが笑顔で写っていて、明るい雰囲気が伝わってきました、実際に足を運んでみると、自然に声をかけてもらえたり、空き時間に技術を教えてもらえたりと、あたたかく迎えてもらえたことが強く印象に残りました。
なんと実習の最後には、Wizスタッフから色紙の寄せ書きをいただきました。
「ここなら、入社してもちゃんと見てもらえそう」——そう確信し、福利厚生面の安心感も後押しとなって、Wizへの入社を決めました。
こうした経験が、草刈さんが今も大切にしている
「お客様一人ひとりとどう向き合うか」「楽しんでいただける空気をどうつくるか」という意識の原点になっています。

売上を作ったのは、技術より「向き合い方」だった
——2025 デビュースタイリストランキング1位 草刈が語る、信頼を積み重ねる仕事の仕方と副店長としての覚悟
Wizの「デビュースタイリストランキング」は、デビュー後1年間の売上成績をもとに、全店No.1のスタイリストを表彰する制度です。
2025年度、その1位に輝いたのが草刈さん。数字だけを見ると、「技術やセンスが良かったのでは?」と思われがちですが、本人の答えはとてもシンプルでした。
「売上を作った一番の理由は、技術より接客だったと思います」
特別なテクニックや派手な武器があったわけではありません。お客様の話を聞き、悩みを拾い、次につなげる。その一つひとつを、毎回丁寧に積み重ねてきた結果でした。
目の前のお客様に、毎回ちゃんと向き合う
——ランキング1位、率直にどんな気持ちでしたか?
正直、余裕があったわけではないです。新規のお客様でも、リピーターの方でも、「悩みをちゃんと引き出して、きちんと解決する」。そこだけは毎回ぶれないようにしていました。
1ヶ月に1回、3ヶ月に1回と、周期で通ってくださる方も多いので、どの方に対しても向き合い方や温度感を変えない。それを続けた結果が、今回の表彰に繋がったのではないかと思います。
技術は「好き」を軸に、深掘りする
——技術面で意識していたことは?
いろいろなことに挑戦したい気持ちはありましたが、まずは自分の好きな分野をしっかり伸ばそうと思いました。
レイヤーが好きで、デザインカラーも好き。SNSでスタイルを見たり、スタイリングの仕方を研究したりしながら、「ここは自分の強みにしよう」と決めて、少しずつ深掘りしていきました。
売上につながったのは、「接客の積み重ね」
——売上の要因は、やはり接客だと思いますか?
本当に、接客だと思います。アシスタントの頃からフロアを見ていて感じていたんですが、静かな接客の人より、明るく丁寧に接客している人の方が、リピート率は明らかに高い。
悩みを引き出して、プライベートの話もして、ちゃんと寄り添っている人って、お客様から見ても安心感があるんだと思います。技術も大事ですが、「どれだけ寄り添えるか」は本当に大きいです。
本音を引き出すことが、すべての土台になる
——お客様との関係づくりで、特に意識していることは何ですか?
徹底して意識していたのは、お客様の“本音”を引き出すことでした。
「しみてないですか?」「熱くないですか?」この質問自体は誰でもしますが、そこで終わらせないようにしていました。
「何かあったらすぐ言ってくださいね」
「お家に帰ってからでも、気になることがあったら連絡ください」
一言添えるだけで、お客様はぐっと話しやすくなる。毎回、その方に向けた言葉を選ぶことを大切にしていました。
カウンセリングは、施術中の会話で深まっていく
——新規のお客様と向き合う時に、大切にしていることは?
新規の方は、すべてがゼロからのスタートです。本当に気になっているポイントは、最初のカウンセリングだけでは出てこないことも多い。
だから、カウンセリングで終わらせず、塗布中やカット中、仕上げの時間まで、会話の中に少しずつ髪の話を織り交ぜながら要望を拾っていきます。
何気ない会話の中で出てきた言葉を拾えるかどうかで、仕上がりの満足度は大きく変わると思っています。
仕上げで「この先のスタイル」を一緒に描く
——仕上げの時間で意識していることはありますか?
会話の中で悩みを引き出したら、仕上げの段階で「次はこうしていきましょうか」と、先の話をします。
「この時期は、こういうデザインやケアが合いそうですね」
お客様のこれからも見据えながら、一緒に計画を立てて、なりたいスタイルを共有していく。
今日をきれいにするだけで終わらせず、この先どうなりたいかまで一緒に考えることで、次回にも自然につながっていくと感じています。
トリートメントは「必要だから、提案する」
——トリートメントや追加メニューの提案で、気をつけていることは?
トリートメント提案も同じ考え方です。「これどうですか?」ではなく、悩みに対するアプローチとして伝える。
「この悩みなら、これが合ってますけどどうしますか?」
ただ良いものをすすめるのではなく、今必要なものを、当たり前に提案する。
前回と同じ、で終わらせず、状態を見て少し変える。そうすると、「ちゃんと考えてくれている」と伝わると思っています。

カルテに残すのは、施術内容+次の可能性
——カルテの書き方で、工夫していることはありますか?
カルテには、薬剤やカット量だけでなく、会話の内容や次回の提案も残すようにしています。
「部分矯正に興味はあるけど、前髪がつぶれるのが不安」
そういった迷いも含めて残しておくと、次に来てくださった時の提案の精度が上がります。
また、当たり前のことではあるのですが、お客様との会話の内容だったり些細なことも書き残しておきます。
そうすることで、次回ご来店の際に、サロンで過ごす時間を、より心地よく楽しんでいただけると思っています。
副店長として、視点は「個人」から「チーム」へ
——副店長になることになった経緯を教えてください
スタイリストとして結果が出るようになってきたタイミングで、声をかけてもらいました。
売上やリピートだけでなく、日々の接客やお店での立ち振る舞いも見てもらえていたのかなと思います。
正直、最初は「自分で大丈夫かな」と不安もありましたが、
期待してもらえたことが素直に嬉しくて、挑戦してみようと思いました。
——副店長になって、一番変わったと感じることは?
これまでは、1スタイリストとして自分のお客様と向き合う時間が中心でした。
でも副店長になってからは、
スタッフの動きや、お店全体の流れにも目を向けるようになりました。
個人プレーではなく、
スタイリストとアシスタントがどう噛み合えばお店がうまく回るのか。
自分も結果を出しながら、
周りの指標になれる存在でいたいと思っています。
信頼は、日々の向き合い方から生まれる
草刈さんの話を通して伝わってきたのは、特別なセンスや派手なテクニックではありませんでした。
目の前のお客様の話を聞くこと。言葉の奥にある悩みを拾うこと。その場限りで終わらせず、次につなげること。
一つひとつは特別なことではないけれど、それを毎回、同じ精度でやり続ける。その積み重ねが、結果として数字になり、信頼になっていった。
副店長として、これからは「自分が結果を出す」だけでなく、「周りが結果を出せる環境」をつくる立場へ。
草刈さんの次の挑戦は、きっとチーム全体の成長につながっていく。

草刈 陽奈
Wiz 成田公津の杜店 副店長/スタイリスト
新卒として千葉の東洋理容美容専門学校卒業後、Wizに入社。
トレーニングサロン「clon」での経験を経てデビュー。
デビュー1年目でデビュースタイリストランキング1位を獲得。
新規リピート率・トリートメント比率ともに高い数字を出し、
「接客力」と「丁寧なカウンセリング」で支持を集めている。










